5月初旬のブルーベリーは、次々と開花を続ける花に人工授粉を続けつつも、4月中に人工授粉をした花が結実するかどうかがわかってくる時期です。
当然ながら、この5月で受粉を失敗したり実が大きくならなければ、収穫は見込めなくなりますから、ブルーベリーの栽培で1番重要な季節と言っても良いかもしれません。
ブルーベリー5月の世話
5月は、梅雨入り前に真夏のような暑さになることがあります。
「まだ5月だから…」と気を抜いていると、あっという間に水切れして、花が落ちるなんてこともありますから、天候に合わせた水やりを行ってください。
直射日光があたるような場所では、1日2回の水やりという日もあるかもしれません。
また5月に入っても蕾から開花してくる花もあります。
結実が確認できるまでは、数日間人工授粉を続けた方が確実となります。
このあと各品種の結実までの様子をご紹介しますので、どこが結実したポイントなのか参考にしていただければと思います。
ノビリスブルーの結実の確認
受粉が成功すると花が上を向きだし、徐々に花弁が枯れていきます。
実が付いて重くなるのに、わざわざ上向きになるって不思議です。
そして、水切れや肥料切れなどがなく、順調に育っていくと…
このように実の部分が肥大を始めます。
ホームベルの結実の確認
実際に実が肥大をしたのは半分くらい。
密集しすぎていてしっかりと花粉が付ききらなかったか、養分調整の為、自ら実を落としたかどちらかですね。
ティフブルーの結実の確認
こちらは今年初めて受粉させるティフブルー。
去年は樹を大きくする為に、花はすべて摘み取りました。
ブルーベリーが実ったら施肥を行う
上記のように結実が確認できたら、すぐに施肥を行いましょう。
この5月の施肥は「実を肥大化させる」為に重要な養分となり、ここで肥料切れを起こしてしまうと、せっかく実った果実も途中で落下してしまう結果となります。
忘れずに行ってください。
私はこの開花から受粉、肥大の時期に、2週間に一度天然植物活力液「HB-101」を葉に散布して使用しています。
実付きや実の肥大が見違えるほどよくなります。
※ハイポネックスなどの液肥は実や花に与えないように注意してください。実が傷んでしまいます。
ブルーベリーにHB-101を使用した実験は、こちらのブルーベリーに液体肥料は何を使うべきか?でご紹介しています。
5月の施肥のやり方
まずバークチップなどで害虫対策している場合は、一度バケツなどに集めて、水で軽くすすいでおきましょう。
バークチップを使ったコガネムシ対策と防除法はこちらの記事を参考にしてください。
バークチップを外してみたところ、蟻が発生していました。
巣を作られると厄介なので少し離れたところに駆除剤を置いて、バークチップで覆ってしまいます。
2~3日で蟻の姿は見えなくなったので一安心です。
施肥は根元ではなく、株のまわりにぐるっと撒きます。
あとはネットやバークチップを元に戻して、5月の作業は完了です。
次回は、ブルーベリー6月の成長をご紹介します。