ブルーベリー収穫奮闘記 新築の庭でブルーベリーを栽培。ブルーベリーの育て方と成長を観察記録するブログ。

ブルーベリー1年目と2年目における剪定方法

パウダーブルー2年目

こちらでは植えて間もない若いブルーベリーの樹(パウダーブルー)の剪定についてご紹介していこうと思います。
特にブルーベリーを定植してから1年目2年目の冬を迎えた樹についてご紹介します。

ブルーベリーの剪定はなぜ必要?

ブルーベリーは冬に剪定を行う必要がある植物となりますが、そもそもなぜ剪定を行う必要があるのでしょうか?
これは1年を通じてブルーベリーを育ててみるとわかることなのですが、ブルーベリーは初夏~夏にかけて一気に成長します。
この夏場の成長期に、余分な枝があると葉が過密になりすぎ病気が発生したり、花が咲き過ぎて実をつきすぎたりすることがあります。
こうなると樹そのものの成長に関わるため、冬に剪定を行い成長をコントロールする事は、とても大切な作業となります。

では、なぜ冬に剪定を行うのかという点ですが、それはブルーベリーが休眠期に入るためです。
休眠中なら枝を切ったりしても、樹に与えるダメージを最小限に抑えることができますよね。
冬の間に次の夏のことを考えて剪定を行うのは、初めのうちは難しく感じるかもしれません。
ただ基本を抑えて剪定を行えば、夏にはきっと沢山の実を実らせてくれるはずです。

1年目のブルーベリーの剪定方法

では、実際に剪定を行ってみましょう。
まずは苗木を購入して定植したばかりのパウダーブルーがこちら。
定植直後のパウダーブルー
まだ1年目のひょろひょろとした樹ですね。

1年目の剪定は、実の収穫のことなど考えなくて良いので、樹を大きくすることだけに注力します。
ですから剪定は最小限
今後どの枝を主枝として育てていくかは現状では決めにくいので、明らかに弱い枝、交差が激しい場所、この2点だけを剪定します。

ブルーベリーの剪定自体には「正解・不正解」という概念はありません。
ただ1年目の剪定に関しては軽く整えるだけくらいのつもりが安全だと思います。

そして1年目の夏を迎え一部開花した花には、実を付けるものもありました。
熟したパウダーブルーの実

2年目のブルーベリーの剪定方法

そして2年目の冬(2月頃)となり、2回目の剪定を行います。
パウダーブルーの樹は、1年でこれくらい大きくなりました。
パウダーブルー2年目
2.5倍くらい大きくなったでしょうか。

2年目の剪定は「どの枝を主枝とするか」を考えながら、しっかりと剪定を行います。

まず考え方としては、

  • 太く真っすぐ伸びている枝は主枝候補として残す。
  • 太くても通路側や横に伸びてしまっている枝は、思い切って剪定。
  • 交差する枝は、どちらか弱い方を剪定する。
  • 明らかに弱々しい側枝、花芽の無い側枝は積極的に剪定する。

といったところです。

簡単に言えば、残す枝を決めてあとは過密になりそうなところを剪定していくと言った感じになります。

実際に剪定してみたパウダーブルーがこちら。
剪定後のパウダーブルー
かなりスッキリしましたよね。

下の写真で詳しく解説していきましょう。
剪定の解説
まずは主枝を決めます
Aの枝は太く真っすぐ伸びているために主枝向きですが、他の主枝候補を縫うようにして伸びているため、Aを残すとなると他の太い枝を全て剪定しなくてはなりません。
そうなると樹形が変になりそうな感じがしたので、Aはボツ。
主枝はAと同等に太いBと決めました。
Bを主枝とした(残す枝を決めた)ことから、AとCは不要になり剪定。
あとは細く弱い枝はすべて剪定しました。

これで樹形を縦に伸ばしながら成長させていきます。

ただし、夏になってどの枝が良く伸びるのかは、実際育ててみなければ分からないところでもあります。
下の写真ように全く想像しないところから太く強い枝が伸びることだってあります。
主枝から伸び太い枝
夏、主枝からさらに太い枝が分岐する様子。

ですから、剪定は難しく考えると何もできなくなってしまうので、あくまで現状から夏までをイメージして行ってみると良いと思います。
そして夏には答え合わせができるはずです。

樹が順調に大きくなれば正解、葉が過密になり過ぎていたら剪定不足といった感じです。

しかしどんな強剪定をしたとしても、土がしっかりしていて肥料を間違いなく与えていれば、ブルーベリーは強い植物なので、すぐに成長していきます。
間違いを恐れずに、何事も経験だと思って剪定作業を行ってみましょう。

剪定後の施肥について

剪定を行ったら、3月に入る前に施肥を行っておきましょう。
防虫ネットやバークチップなどのマルチングを外し、樹のまわりにグルっと1周ブルーベリー専用肥料を撒きます。
ブルーベリーの施肥
ブルーベリー専用肥料でなくてはいけない理由は、こちらのブルーベリーの肥料についてで詳しくご紹介しています。

この施肥のタイミングでピートモスや土が減っていたり、根が地表に出てきてしまっているようなら、同時にピートモスを補充しましょう。
使用するピートモスは、こちらのスーパーミックスAという黒ピートモスがオススメ。

スーパーミックスAは良質なドイツ産の黒ピートを使用している、高級培養土です。
スーパーミックスAに含まれるフミン酸は、優れた保湿性をもち植物の根張りを促進し、土壌の団粒化もしてくれるなど、様々な良い特徴があり、ブルーベリーの栽培に最適な土となります。
このフミン酸が配合されたスーパーミックスAを補充時の土として使うことで、発芽、根張り、株張り、花付きすべてが良好になります。

これで2年目の夏を迎える準備が整いました。
この2年目も1年目と同様に、収穫よりも樹を大きくすることを考えながら栽培してあげると、3年目にブルーベリーを沢山収穫することができると思います。
その時を楽しみに、今は健康な生育を第一に注力していきましょう。