ブルーベリーの植え替えや移動(移植)において、ブルーベリーの樹を抜かなくてはならないときがあります。
鉢植えであれば、土ごと抜いてしまって新しい鉢に移植すれば良いだけなのですが、地植えとなると根と土を切り離さなくてはいけないので大変な作業となります。
ブルーベリーの植え替えはどうやってやればいいのか?根はどこまで張っているのか?いつ植え替えればいいのか?などと、疑問も多く浮かぶと思います。
そこで今回は、私の家の庭で植えているブルーベリーを植え替える機会がありましたので、これらの疑問にお答えしていこうと思います。
ブルーベリーの抜き方
最初にブルーベリーの抜き方から説明していきたいと思いますが、抜くだけでなく移植する場合は、すぐに新しい土へ移動できるように植え付ける場所の土作りを終えてから作業してください。
植え替えを行う時期としては、葉の落葉の始まったころから2月までが適期になると思います。
抜くだけならいつでも構いません。
まずはブルーベリーの根がどこまで伸びているのかを確認します。
ブルーベリーの根は浅い部分に伸びている為、適当にスコップを刺してしまうと根を傷めてしまう危険性があります。
そこで強く樹を揺らして、どこまで土が動くのかを確かめてみましょう。
すると土が動いたのは、だいたい根元から半径40cm前後と言うことが分かりました。
※樹齢によっても違いはあると思います。
この土が動いた先端あたりを目安にして、外側から土を崩していきます。
先端の根が露出したら、ぐるっと一周土を掘って360度すべて先端の根を露出させていきましょう。
次に、下方向へ伸びている根を傷つけない様に土を掘り返していく作業です。
シャベルを角度を付けてぐるっと一周土に刺し込んでいき、土ごと抜いていくイメージで土に切れ込みを入れていきます。
しっかりと土に切れ込みが入ったのを確認したら、樹の根元を持って持ち上げます。
写真のように、土が付いたままブルーベリーを抜くことができました。
ブルーベリーの根はどうなっているのか?
植え替えや移植であれば、上記のように土のついたまま新しい場所へ移動させることで、ダメージを最小限に抑えて植え替えすることができます。
しかし、せっかく抜いてみたのだから「ブルーベリー根がどのようになっているか確認したい」という欲求が湧いてきてしまいました。
ということで、ダメージは覚悟の上、ブルーベリーの樹についた土を払い落してみることに。
固まった土をスコップで叩き、根の露出をさせること15分。
やっと全貌が見えてきました。
他の植物と違い、根が『フワフワ』していることがわかり、想像していたよりも、もっと細く細かい根だということが分かります。
根を横向きにしてみると、ブルーベリーが浅く根を張るというのが一目瞭然でした。
厚さは約10cm、深いところでも20cmといったところでしょうか。
本当に平べったいです。
今度は根を裏から見てみましょう。
細い根の中に3~4本、とても太い根が見えます。
この根が土を砕き、細い根で養分を吸い上げるという役割なのかもしれません。
そして根を良く見てみると、フワフワの根の中にヨトウムシのような虫が潜んでしました。
そこそこ大きくなっていますが、生育に問題は無かったので、これくらい根を張ることができていれば害虫にも太刀打ちができるようですね。
いかがでしたでしょうか?
ブルーベリーの根はこんな感じになっているんだ、と根のイメージができることで植え替えも安全にできるのではないでしょうか。
今後のブルーベリー栽培にもお役にたてば幸いです。