自宅でブルーベリーを育てていたり、ブルーベリー狩りに出かけた時など、せっかくなら甘くて美味しいブルーベリーを食べたいですよね。
採れたてのブルーベリーはどれも新鮮である事は間違いないのですが、完熟した実を選ばないと酸っぱいブルーベリーにあたってしまうことがあります。
そこで今回は、ブルーベリー狩りでも使える美味しいブルーベリーの見分け方をご紹介したいと思います。
ブルーベリーの実の成長を知ろう
ブルーベリーの完熟を知るためには、まず実の成長過程を理解しておきましょう。
ブルーベリーは最初に花が咲きます。
ブルーベリーの花は、白くてこんなにかわいい花なんです。
そして受粉が成功し樹が健康に育つと、ブルーベリーの実が成ります。
ここまでが第一成長期となります。
そして実が膨らみ、ブルーベリーらしい青い色に変化します。
これが第二成長期。
実が青くなったからといっても、ブルーベリーの実はまだ完熟ではありません。
まだこの後に、第三成長期が待っています。
なので、このことを知らないと酸っぱいブルーベリーを摘んでしまいやすくなります。
一通り実が青くなってからが第三成長期。
5日~1週間すると、着果した時よりもひと回り大きくなります。
これでようやくブルーベリーの成長が完了し、完熟という状態になります。
ここを過ぎると徐々に軟らかく熟れていきますので、食べごろは着色してから1週間前後となります。
完熟ブルーベリーとは
完熟したブルーベリーは口入れた瞬間から甘く、すぐに完熟果であることがわかります。
一方未熟なブルーベリーの実は、すぐに甘みを感じることは無く、酸味だけが口に広がります。
こちらの写真はどちらも同じ品種、同じ樹に成ったブルーベリーの実です。
大きさの違いは個体差ではなく、右が完熟果、左が着色したばかりの未熟果実、という違いになります。
このように同じ樹の中でも完熟果は大きさに違いがでるのです。
実際に食べてみましたが、やはり右はとても甘くて左は酸っぱかったです。
また下記の写真のように、同じ樹の実でも色に違いがあるものもあります。
一見、黒い方が熟しているように見えますが、そういう訳でもありません。
単純に皮が厚いか薄いかの違いであり、熟し具合(甘さの)の違いではありません。
ブルーベリーは熟れていくと、だんだんシワシワになっていくので、色での判別は難しいと言えます。
ご紹介してきましたように、ブルーベリーの実は成長の最後に大きくなるので、完熟した甘いブルーベリーを食べたいなら「より大きい実を食べる」ということをお分かりいただけましたでしょうか。
ノビリスブルーなど、もともと大きい実を付ける品種でも、完熟するとこれほど大きくなります。
ティースプーンの半分を占めるほどの大きさ。
ご家庭でブルーベリーを育てている方は、大きさをよく観察して早採りしないようにすると、甘くておいしい実を食べることができますよ。
完熟果は種が大きいことも
完全に成長しきって完熟したブルーベリーの実は、甘いのですが、その分種が大きいこともあります。
種が沢山入るか・あまり入らないかは品種の影響も大きいのですが、完熟果だとほとんどの場合種が入っています。
大人であれば小さい種が気になる事は無いと思うのですが、幼いお子さんや、種を気にする子どもの場合は、軽く種を取ってあげると食べやすいと思います。
・食べる前の種の取り方
まずはブルーベリーを半分に切ります。
すると実の中央に種が詰まっていますので、ペティナイフなどの細い包丁の先端で、掻き出してあげましょう。
結構簡単に種を取ることができます。
あとはブルーベリーの色が手や服につかないように、スプーンなどを使って食べさせてあげてください。
以上、美味しいブルーベリーの見分け方でした。