ブルーベリー収穫奮闘記 新築の庭でブルーベリーを栽培。ブルーベリーの育て方と成長を観察記録するブログ。

ブルーベリー栽培におけるバークチップの使い方

ウッドチップの使い方

こちらでは、バークチップ(ウッドチップ)の種類や大きさ、またバークチップの使い方についてご紹介したいと思います。
景観を良くしたり整えたりすることに使われることの多いバークチップですが、その他にもとても良い効果がたくさんあり、ブルーベリー栽培には欠かせない存在です。
私もここ数年バークチップを愛用していて、使い始めてからは、毎年安定して収穫ができるようになりました。

バークチップやウッドチップの違いと使い方

バークチップとは松などの木の皮(樹皮)を加工し乾燥させた商品で、比較的大きさが大きく、木の皮なので虫や紫外線にも強く耐久性があります。
このためブルーベリーをはじめとした果樹、プランターや鉢植えなどに敷き、景観を良くするために使用するのが一般的です。

一方ウッドチップとは木を薄く削ったもので、建築資材の端材や加工時に余った木材を使用するため、木の特定部分ではなく「木の全体」から作りだされます。
このため、景観よりも木そのものの特性を利用した用途で使われることが多く、水はけの悪い山道や林道に撒かれたり、ペットの遊び場やクッションなどにして使われます。
ウッドチップに比べると耐久性に劣り、濡れると変色しやすかったり腐りやすくなりますが、自然に還りやすいという特徴があります。

バークチップを使うメリット

バークチップは、ブルーベリーなどの果樹や植木鉢に敷いて景観を良くするだけでなく、他にも沢山のメリットがあります。
例えば、地中に卵を生みつけ幼虫が根を食害するコガネムシなどの害虫を潜らせないようにしたり、周辺の土に日が当たらないようにすることによって雑草が生えるのを抑制したり。
また、水を好むブルーベリーやアジサイなどであれば、水分の蒸発を抑制してくれる効果まであります。
唯一、水をあまり必要とせず乾燥気味に育てる樹には向かないかもしれませんが、ほとんどの植物には問題なく使用することができます。

こちらは、雑草の生えてしまっている鉢植えのアジサイ。
アジサイと雑草
ここにバークチップを敷くと…
鉢植えにバークチップを敷く
隙間から土に日が当たらなくなるので雑草が生えにくくなり、その上見た目もかなり良くなります。
一石二鳥とはまさにこのこと。
これはプランターなどにも応用可能です。

また爬虫類や昆虫を飼育をする際にもバークチップを使うことで、隠れ場所やシェルター代わりに使用することもできます。

バークチップの選び方

バークチップには様々なメリットがあることをご紹介しましたが、用途によってサイズを変えることもできます。
プランターに使いやすい小さめのSサイズ、どんな場所にも使いやすいMサイズ、そして大きめのLサイズとあります。

Sサイズは主に小さい鉢植えやプランターなどに使用し、お庭や樹の周りなどに敷く場合はMサイズです。
Lサイズはかなり大きいので、広い面積にバークチップを敷きたい場合や、Mサイズに混ぜて使用します。

実際のMサイズがこちら。
Mサイズのバークチップ
手の平よりやや小さいくらいの大きさとなります。

Lサイズがこちら。
Lサイズのバークチップ
ほぼ手の平と同じくらいの大きさとなります。
隙間を減らしたい場合はSかM、大きな隙間を作りたいときはLサイズが良いでしょう。

ただ「LサイズにはLの大きさしか入っていない」という訳ではなく、S~Lが混在していると考えた方が良いです。
逆に、SサイズにLサイズが入ることはありません。

プロトリーフ バークチップM 5L使いやすいMサイズのウッドチップ。5リットル1株使い切り。

バークチップの耐久性

冒頭でもバークチップは耐久性に優れていると述べましたが、実際にどれくらい持つのか気になるところだと思います。
使用方法や環境にも左右されますが、私の実体験から言えば、人が踏んだり蹴ったりしなければ5年以上は持ちます

こちらが実際に5年使用したバークチップ。
5年使用したマルチングとしてのバークチップ
景観は新品の時のように美しくはありませんが、機能性は失っていません。

またこちらの写真は、新品のバークチップ(左)と実際に5年経過したバークチップ(右)を並べて比較したものです。
新品のバークチップと5年使用したバークチップ
古い方には色褪せやシミなどが目立つもの、砕けたり割れたりといった損傷は起きていません。
耐久性が高いということがお分かりいただけると思います。
ただ5年以上持つかどうかは物によるという側面もあり、写真のように分厚いバークチップは比較的長持ちするのですが、薄めのバークチップは、3年程度で劣化して簡単に割れてしまうこともあります。

またバークチップ(ウッドチップ)はかなり軽量なので、強風の際に風に飛ばされてしまうことがあります。
全てが飛ばされるということはまずありませんが、台風クラスの風がふくと、表面の乾いたウッドチップは強風で飛ばされることがあります。

こういった劣化や紛失を考慮すると、3年~5年を目安に補充をする必要があるかと思います。

ブルーベリー栽培におけるウッドチップの使い方

メリットの中でもご紹介しましたが、ブルーベリーにバークチップを使う理由は害虫対策乾燥防止です。
私自信もバークチップを使ってからの方が、ブルーベリーを上手く栽培できるようになりました。
もちろん雑草を抑制して景観も良くなりますので、ぜひ使用してみてください。

まず、既に地植えしているブルーベリーの場合は、バークチップを使ってマルチングをする前に、土の補充や肥料の追肥を行っておきましょう。
土と肥料の補充
タイミングとしては収穫を終えた後か、剪定を行う2月前後がベストです。

土には黒ピートモスが配合された、スーパーミックスAがオススメ。

次にブルーベリーを植えた周りの土を防虫ネットを使って虫の侵入を防ぎます。
ブルーベリーの根元を防虫ネットで覆う
ネットを適当な大きさに切り、真ん中まで切れ込みを入れて敷くと綺麗に収まります。
端は土を被せて浮き上がらないようにします。

最後に防虫ネットを隠すようにバークチップを並べていきましょう。
ウッドチップの使い方
これで2重の害虫対策となります。

あとはウッドチップの上から普通に水やりをして大丈夫です。
ウッドチップには適度な隙間がありますし、防虫ネットも水は通すので、通水性・通気性に問題はありません。

プロトリーフ バークチップM 5L使いやすいMサイズのウッドチップ。5リットル1株使い切り。

肥料を与えるときに軽く整えたり、台風が接近するときにはポリ袋などに片付けたり、都度メンテナンスをしてあげれば長持ちします。
費用対効果は抜群なので、ぜひバークチップを使用してブルーベリー栽培をしてみください。