今回はティフブルーの花芽が花へと成長し、人工授粉を行うまでの様子をご紹介したいと思います。
ご紹介するティフブルーは、ブルーベリーの苗木として購入し庭に地植えしたのが1年目。
2年目にはそれほど多くの実を付けない様に管理し、樹勢を大切にしました。
そして迎えた3年目。
本格的な収穫を期待する年です。
ティフブルーの花芽の変化
まずこちらは、3月2日時点の花芽の様子。
丸く楕円形をしていて、比較的大きい花芽であることが分かります。
この撮影した枝には葉芽は見えず、全てが花芽のようです。
3月13日。
花芽の観察を始めて10日ほどが経過しました。
花芽の塊から、1つ1つの花へと分かれはじめているのが解ります。
3月18日。
のちの花びらとわかる部分が伸び、成長しています。
3月23日。
花芽の観察から20日目。
まだ最初の花芽の赤っぽさが残っていて、開花まではもう少しといったところ。
3月27日。
暖かく、桜も満開になりそうな気温です。
しかしティフブルーの花芽はここにきて動きが鈍くなり、少し足踏みしているようです。
ティフブルーの開花
ブルーベリーは4月に入ると、一気に開花ラッシュとなります。
他の樹と開花を合わせたように、ティフブルーも一気に花芽から蕾へと変化していきました。
そして4月2日。
花びらの色づきも抜け、白い蕾へと変化しています。
開花まであともう少し。
そしてついに、4月5日。
花びらが膨らみ、先端が鈴のような形に開いた花を確認。
無事、開花となりました。
ティフブルーの人工授粉
開花を確認したら、なるべく花が新鮮なうちに人工授粉を始めていきます。
私の経験上、古くなった花に授粉を行ってもあまり実はつきません。
できれば開花当日、遅くとも翌日には人工授粉を済ませておきたいところです。
・ティフブルーの人工受粉のやり方
他のブルーベリーの樹が満開になっていなくても、今回のティフブルーと同じように一部開花していれば他の樹の花から花粉を集めていきます。
花びらの下にお椀など深めのお皿やカップを置き、花を揺らして花粉を集めます。
ブルーベリーの花粉はかなり細かいので、風の強い日には注意しましょう。
これを耳かきの反対側にある「梵天(ぼんてん)」を使って、ティフブルーの花にやさしく擦りつけていきます。
これが人工授粉の様子です。
ちゃんと受粉してくれますように。
ブルーベリーの人工受粉の方法については、こちらのブルーベリーの人工授粉でより詳しくご紹介しています。
今回は、ティフブルーの花芽から花が咲くまでの様子と、人工授粉についてご紹介しました。
次回はティフブルーが実を付けるまでをご紹介したいと思います。